ベトナムのGDP成長率とは 成長率を支えるベトナム人の働き方と若者の勤勉さ
Gondyです。
私は昨年、出張・観光で5回ほどベトナムに行ってきました。
その際に現地で会社を立ち上げた日本人や、
ベトナム人の若者と話す機会を多く経験しました。
彼らとの会話の中で、
私達日本人にとって非常に参考になる事があったので、
当ブログで紹介していきたいと思います。
ベトナムのGDP成長率
2018年のGDP成長率は6.6%でした。
ちなみに、日本のGDP成長率は1.14%。
日本のGDP成長率が1%前後なので、
その違いがはっきりわかるかと思います。
毎年5%以上と言う数字は、
日本のバブル期(1980年~1990年)の
GDP成長率と近い数字です。
実際、ベトナム経済は30年前の日本と同じような状況と、
現地に住む日本人は言っていますね。
もうしばらくこの成長率は続くのではないかと、私自身も感じます。
ベトナム人の働き方とは
ここで、ベトナム人の働き方を紹介します。
まず、ベトナムの勤務時間は、日本と似ている部分があります。
オフィスワーカーは、
だいたい朝は8:30もしくは9:00頃から始まり、
昼休憩は12:00~13:00くらいまで。
終業時刻は17:00か17:30くらいまでです。
現場職の人の勤務時間もほぼ一緒です。
ただ、夏場の暑い時期に限っては、
朝早い時間から仕事を始め、昼休憩を3時間くらいとり、
涼しくなり始める3時くらいに仕事を再開して、
夕方6時くらいに仕事を終える事もあります。
夏場は50℃になる事もありますからね・・・^^;
夏場の仕事時間を除けば、
日本の勤務時間と近いものがあります。
しかし、決定的に違う点が一つあります。
それは残業をほとんどしないという事です。
経営者側は、残業の時間に通常よりも割増した金額を
支払う必要があります。
この辺りは日本も一緒ですが、
ベトナムの方が厳格に守られている感はあります。
私が行った会社では残業する場合は
ビルの管理人に申請を出さねばならず、
残業時間の電気代が通常に比べて高くなる、ということでした。
会社側からは、残業をさせるメリットがないわけです。
この辺りは日本ではあまり考えられない感覚ですね。笑
ベトナム人の若者は終業後に何をする?
ベトナム人が勤務終了後にする行動は3つに分けられます。
・友達や親族とご飯を食べながら、夜遅くまでぐだぐだする
・掛け持ちしている仕事をする
・語学や仕事に関する勉強をする
ベトナムには、本業以外の仕事をしてはいけない、
という規則のある会社はあまりないので、
仕事を2つ3つと掛け持ちしている人も結構います。
やはりどの国にも怠け者層は一定数います(笑)が、
向上心を持っている若い人たちは、
違う仕事だったり未来の為に勉強を続けます。
ベトナム人の若者と話すと、
仕事が終わっても頑張り続ける人の多さに、
びっくりすると思いますよ。
日本では仕事の掛け持ちは難しいにしても、
社会人になっても勉強を続けている人は、
あまり多くないように感じます。
勤務時間が長かったり、すでにそれなりの給料を貰えていたり、
本業以外の勉強をやる事を推奨しない雰囲気があったり、
周りがやっていない事に流されたり、
人のよって理由はいろいろあるかと思いますが、
このような勤勉な態度はベトナム人に見習うべきだと思います。
自分の未来の為の時間は、必ず捻出できるはずです。
印象に残った若手起業家の言葉
少し話は変わりますが、当記事の最後に、
私がベトナムで出会った若手起業家の方から聞いた話で、
凄く印象に残った言葉を紹介したいと思います。
私がベトナム人が仕事が終わった後も、
勉強や次の仕事をしている様子を知った時に、
「ベトナム人は、仕事が終わった後も、
精力的に行動し続けてすごいですね」
と、若手実業家の方に話しかけました。
すると、
「日本のバブル期もきっとこうだったんだと思いますよ。
僕らはバブル崩壊後の社会人ですから、あまり実感はありませんが、
昔は日本にも同じような人が多くいたはずです」
と、言われました。
なるほど、とすごく心に刺さりました。
私達もその実業家の方も年齢が近く、
同じような社会状況の中で生きてきました。
私達の生活は1980年代に一気に裕福になり、
今では時間を犠牲にして働くだけで、
それなりの暮らしができるようになりました。
今の日本があるのは、30年前の精力的に動き続けた
人達のおかげだと思います。
しかし、今後先進国である日本の状態は長く続かないかもしれません。
毎年5%以上も成長を続けるベトナムとでは、
いずれ追いつかれる日が来るのも安易に想像できます。
今はまだ、日本に実習生として稼ぎに来たいベトナム人はたくさんいますが、
いずれ収入の差がなくなった時には、日本で働く必要はない、
とそっぽを向かれてしまうかもしれませんね。
のほほんと過ごしていたら、すでに足元は沈み始めていた、
という事態がきてからでは遅すぎます。
そんな日が来る前に、
私達日本人は出来るだけ多くの世界を見て考えて、
危機感を持って勉強を続けていくべきだと、私は思います。